「誓います。」と、愛を誓ったあの日のことを忘れてしまい、離婚してしまうカップルは年々増えています。
しかし、生活のことだったり、子供のことだったり、寂しさだったり、その愛の誓いを思い出し復縁したいと考える人もいるかもしれません。
今回は離婚後の復縁再婚について、戸籍や子供の手続きなど業務的な部分から、きっかけ作りの方法まで詳しくご紹介していきます。
離婚からの復縁再婚ってできるの?
離婚してから夫の大切さを知った…でも離婚後に再婚なんて聞いたことないし…。
確かに離婚をした相手と復縁するなんてあまり耳にしませんよね。
厚生労働省の婚姻に関する統計※によると、平成28年に結婚した夫婦のうち「夫婦とも再婚のカップル」は全体の約1割という結果が出ています。
※参照元:厚生労働省|平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」
ただし、離婚自体、精神的な疲弊に重ねて、事務手続きなど面倒なことが多く、離婚は結婚よりも大変と言われています。
それほどの面倒なことをしてまで離婚したのであれば、別れの意思はお互い相当強いと言えるでしょう。
とはいえ、一度は愛し合って結婚した仲の二人の関係はそう簡単に切れませんよね。
子供のこともあり「やっぱりやり直したい!」と思い再婚する人もいるということを忘れないでくださいね。
弁護士をつけた離婚調停中でも復縁は可能?
離婚を考えて協議してもお互いの意見が合わず、弁護位をつけた「協議離婚」「離婚調停」「裁判離婚」になる場合がありますよね。
そんな夫婦でも気持ちが変わり復縁することは可能なのでしょうか?
残念ながら弁護士をつけての「離婚調停」「裁判離婚」の場合は復縁再婚の可能性は低いです。この2つは協議離婚ができなかった場合に行われるもの。つまり1度の話し合いでうまくいかなかった夫婦のいく末なのです。
ただし、弁護士をつけた「協議離婚」の場合、復縁の可能性は高いです。
弁護士という冷静な第三者から相手の気持ちを聞くことができます。
離婚に至った夫婦の多くは、円満に話し合いをしている訳ではなく、いがみ合い罵りあったことでしょう。
しかし、弁護士をつけた協議離婚の場合客観的な事実を聴けるため、話を進めているうちに「もう一回やり直したいな」と復縁を考える人も少なくないようです。
離婚から復縁した夫婦のよくある再婚理由
一度別れた関係だし、連絡するのは気まずいな……
私は復縁したいと思ってるけど、元旦那はどう思ってるんだろう
お互いに気まずいと思っている場合、ふたりが復縁を望んでいても再婚にはつながりません。
そのため、再婚復縁する夫婦のよくあるきっかけや理由を知っておけば意外とスムーズに復縁が進むかもしれませんよ。ここからは3つのよくある復縁理由を見ていきましょう。
理由①子供のことを思って
離婚後に復縁をして再婚を考える夫婦の中で理由として1番多いのはやはり子供のためです。
子供達は親の離婚という悲しい出来事に直面し深く傷付いています。
時にはその傷が癒えずにず親を困らせてしまったり悲しみが伝染してしまうことも。
そんな子供達の姿を見て胸が痛み、「もう一度お父さん・お母さんに会わせてあげたい」「離婚しなければよかった」と後悔をし始める人は少なくありません。
そんな後悔の日々が続いていくと「昔の様に家族みんなで暮らしたい」と子供のためだけではなく、自分のためにも復縁再婚を望むようになり、元パートナーにアプローチを仕掛ける方が多いのです。
理由②離れて相手の大切さを実感した
離婚をしてからパートナーの大切が分かり始めるというのはよくある話ですよね。
これは離婚を切り出した側と、切り出された側どちらにもいえることです。
離婚を切り出した側は、覚悟が出来ているつもりでも、相手を失ってみて大切さが分かり、寂しさを感じます。
逆に離婚を突きつけられた側になると覚悟は全く出来ていませんから、相手を失ってしまった虚しさは大きいでしょう。
離婚の寂しさとパートナーの大切さは独り身になって初めて実感するものなのです。
理由③経済的な理由から
女性が子供を引き取って離婚した場合、いくら国から手当や補助を受けれるとはいえ、やはり経済的に困窮してしまうケースが多いです。
子供を育てていると、子度の突然の発熱など、仕事を休まなければならないことがあり、毎月の収入が安定しにくくなります。
そんな時にパートナーがいてくれたら経済面も安定して精神的にも余裕が生まれますよね。しかしバツイチのシングルマザーの再婚はハードルが高いもの。
子供と新しい旦那が仲良くできるか不安に感じた時に、元のパートナーとの復縁再婚を考える人が多いようです。
理由④冷却期間を経て感情が収まったたから
お互い毎日の生活に忙しく、些細な喧嘩が離婚の原因になることがあります。
ついカッとなって「離婚!」と思わず口走ってしまい、本当に離婚してしまったケースも少なくありません。
この場合1年程度の冷却期間をあけて、冷静になってから話し合うと、お互い再婚を望んでいたなんてことも少なくありません。
喧嘩離婚で後悔している人は、この機会に連絡をとってみてはいかがでしょうか。
結婚生活から独身に戻ると、生活環境は大きく変わります。冷却期間を開けることで、以前の生活に戻りたいと思う男女は少なくありません。
復縁再婚するきっかけの作り方
ここからは、復縁再婚のきっかけ作りの方法をご紹介します。
離婚相手との関係性は年を重ねるごとに薄まってしまうもの。そのためできるだけ早めに行動に移すことをおすすめします。
離婚の理由を改善する
離婚の理由が自分の浮気や浪費、DVだった場合は必ず改善する努力が必要です。
改善したことを元パートナーに知ってもらえれば、結婚当初のあなたの魅力を思い出してくれるでしょう。
しかし、「今は結婚結婚した当時に戻っているけど、何かの拍子で逆戻りするんじゃないか」と相手が疑うのは当然です。
復縁再婚のきっかけとして離婚理由の改善を選ぶのであれば、必ず第三者の保証をつけましょう。
あなたの真剣さが伝わればきっと、相手も一度話し合いたいと思ってくれるでしょう。
子供に間をとってもらう
子供を利用するようで人聞きの悪い方法ですが、これは子供にとってもメリットがあるきっかけ作りの方法です。
子供にとって親は唯一の自分を守ってくれる存在です。そのため幼少期では親のことを深く知りたがります。
素直な気持ちで接することは、子供の成長を促してくれるため、元パートナーついて聞かれても濁さずに素直な気持ちを話してあげましょう。
元パートナーがよほど自分のことを嫌っていない限り、子供は遠慮なく知っていることを話します。
子供から、自分の知らなかった良い部分を聞いたり、「みんなでまた一緒に暮らしたい」と直接的に言われると、どうしても復縁再婚が頭に浮かんでしまうでしょう。
離婚後も定期的に顔を合わせる
離婚後も子供との面会や手続きなどで会う機会が多い夫婦は、復縁のきっかけを見つけやすいかもしれません。
一緒に子供の行事に行ったり家族で食事をする機会が頻繁にあれば、抱え込んでいたわだかまりが消え、自然と「復縁」という言葉が浮かんでくるでしょう。
この状態で再婚まで考える人は少ないですが、元々愛し合って一緒になった2人ですから、家に上がらせるくらいの親密度になれば相手も復縁を考えているかもしれません。
子供がいない場合でも、離婚した原因を改善できれば復縁の可能性は充分にあります。その場合、協力者を見つけることができればさらに復縁の成功確率は上がるでしょう。
復縁から再婚する場合に気をつけるポイント
復縁からの再婚は特殊なケースです。復縁するにあたって気をつけるべきポイントがいくつかあります。
本質的な部分を変える
離婚には必ず原因があります。
そこが本質的に変わってないと復縁してもまた同じことを繰り返します。
復縁後にまた離婚という話も稀に耳にします。離婚後の辛い気持ちや寂しいという一時的な感情だけで容易に復縁をしてしまうというのは根本的な解決には全くなりません。
幸せだった頃に戻るにはやはり本質的に変わらない事には復縁の成功は遠いでしょう。
離婚した原因をきちんと見極めて冷静に判断することが復縁に最も必要なことです。
子供の気持ちや状況も考える
両親の離婚というのは子供には相当な精神的ダメージを与えてしまいます。
さらに、引越しが必要な場合、転園や転校など多くのストレスを抱えさせてしまいますよね。そんな辛い思いをした子供が復縁を望んでいない場合、復縁はかなり困難です。
両親の離婚という経験は子供の心身の成長に影響を与えていることを忘れずに、真摯に向き合ってケアしていくことが子供に復縁を理解してもらう最良の方法です。
親族への対応
復縁して再婚をするときに必ず必要なのが親族への挨拶です。
初めの結婚の時ももちろんしてはいるでしょうが、離婚からの復縁となるとまた話は違ってきます。
離婚後に復縁する場合、まずは復縁に至った経緯をきちんと伝え、迷惑をかけてしまったことへの謝罪、これからのビジョンを真摯に伝えましょう。
ただし、全てを包み隠さず話しても、反対されてしまったりそれ以上のことを言われてしまう可能性は十分あります。
再婚を決めたら早めに親族に相談することが、復縁再婚をスムーズに進めるポイントです。
離婚からの復縁再婚は、2人だけの問題ではなく子供や親族も関わってくるため、難しいと考えられがちです。
しかし、実際に行動を起こしてみると、「案外スムーズにことが動いた」というケースも少なくありません。行動する前に諦めるのは少しもったいないかもしれませんよ。
離婚後の復縁再婚に関するよくある疑問
最後に、復縁による再婚に関するよくある疑問をQ&A方式でご紹介いたします。
復縁して再婚したら子供の戸籍はどうなるの?
再婚しても子供の戸籍は、親権を持っている人の下に入ったままです。 ただし、子供の入籍届をすればもう一度元の戸籍に戻せますのでご安心くださいね。婚姻届と同時に、子供の入籍届も忘れずに提出するようにしましょう。
元旦那にもう彼女がいるんですけど、復縁はできますか?
0%ではありませんが、元旦那の気持ちを変えない限り難しいでしょう。
ただし、男性心理的には元妻と彼女では捉え方が全く違います。 彼女との関係がマンネリしてくると、どうしても元妻のことが頭によぎるもの。
冷却期間をおいて連絡してみると以外に返事をくれるかもしれませんよ。
元旦那に連絡する時に絶対NGなのは妻のテンションで接しないこと。相手はもうあなたの夫ではないので、大人の女性としての対応を心がけましょう。
元旦那と再婚した人は幸せになれるか心配……ちなみに離婚率はどれくらいですか?
同じ人と再婚した場合の離婚率の統計はありませんが、再婚者の離婚率は50%と初婚のカップルよりも高くなっています。
とはいえ半分の再婚夫婦が最後まで一緒に暮らしています。行動する前から諦めるのは少しもったいないかもしれませんよ。
バツイチって肩書きが気になる……同じ人と再婚したらバツは消えますか?
一度離婚してついたバツは、転籍か分籍しない限り消えません。とはいえ、バツが気になるのは再婚相手を探す時くらいですよね。同じ人と復縁し、再婚できたならあまり気にする必要はないでしょう。
まとめ
離婚から復縁して再婚するには世間体や親族の同意など、様々な障害があります。
しかし、一度離れてしまった相手をもう一度信じて添い遂げようと思う気持ちは掛け替えのないものです。
一度しかない人生、あなたの進むべき道をきちんと見極めて、愛する人と幸せになってくださいね。