始まりがあれば、必ず終わりがあります。
失恋すると何も手につかないほど、落ち込み、気が滅入りそうな日々が続きますよね。
そんな時に読みたい小説をご紹介します。
人生における恋愛の意味と問いかけるものや、明日への希望を持てるものなど、小説の世界にはあなたの傷を癒すような言葉がたくさん溢れています。
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男性目線の失恋にまつわるおすすめ小説10選
隣に愛する彼女がいない現実を受け入れられない時もありますよね。
そんな現実から目を背けたくなったときに読みたい小説をご紹介します。
一瞬の光
発行日:1999年12月
作者:白石一文
出版社:角川文庫
38歳で大手企業の課長に出世した浩介は、同僚と一緒に入ったバーで瑠衣とい女性に出会います。彼女は、その日浩介の会社に面接にきた女子大生でした。浩介には香折という彼女がいましたが、次第に瑠衣とも関係を深めていきます。母親と兄から虐待を受けて育った香折はいつも情緒不安定。そんな、3角関係の人間模様を描いています。
この小説を読んで人はよく深しい生き物だなと思うことでしょう。
1つのものでは満たされない人間の感情を描いています。しかし、本当に大切なものは、もっと近くにあったと感じることができでしょう。
ノルウェイの森
発行日:1987年9月
作者:村上春樹
出版社:講談社
ワタナベの高校の同級生で唯一の友人であるキヅキは、突然に自殺します。数年後、キヅキの彼女であった直子に偶然に再開。ワタナベは直子にどんどん惚れていきますが、直子にはその気はない様子です。そして、そんなワタナベに好意を寄せる緑。恋愛感情を通して、人間の生と死を描いた一冊です。
村上春樹さんらしい人生観を問いかけるような小説になっています。
叶わぬ思いや別れの中で、生きるということや人を愛する意味を考えさせられることでしょう。
パイロットフィッシュ
発行日:2001年10月
作者:大崎善生
出版社:角川文庫
41歳の隆二のもとに大学生のときに3年付き合った由希子から突然、電話がきます。その電話をきっかけに隆二は由希子を過ごした日々を思い出すのでした。1人で何もできない隆二のサポートをしていた由希子。そんな2人はなぜ別れる選択を選んだのでしょうか。そして、由希子はなぜ今になって隆二に連絡してきたのでしょう。
小説のなかには、失恋後の心に響く言葉が溢れています。
人は過去を背負って未来に進んでいくしかありません。良い過去も悪い過去もすべて今の自分を作り上げているのです。
今の失恋も、あなたの人生には必要だったと思うことができるような小説です。
サヨナライツカ
発行日:2001年1月
作者: 辻仁成
出版社:世界文化社
自身の出世のために懸命に努力する豊は、才色兼備な女性光子と婚約します。単身バンコクで仕事をする豊は、ある日沓子と出会います。光子という婚約者がいながらも、沓子との関係を深めていく豊。全くタイプ異なる2人の女性の間で、揺れ動く豊の半生を描いています。
「愛させること」と「愛すること」どちらがより幸せなのか。
人間には手に入れられる幸せの数が決まっているようです。
人生には選択を迫られることもあります。
自分の選択が正しかったのか、それは人生最期の時までわからないのかもしれませんね。
ふがいない僕は空を見た
発行日:2010年7月
作者: 窪美澄
出版社:新潮文庫
イベントで知り合った主婦の美里と不倫関係に陥った高校生の卓巳。美里には結婚して5年目になる夫がいますが、子供ができずに不妊治療を行っていました。そんな2人の関係がある日、美里の夫にばれてしまいます。そして、美里との写真や動画がネットに出回ったことで卓巳は不登校になり引きこもる生活を送るのでした。
高校生と主婦の不倫とい衝撃的なシーンから物語は始まります。
しかし、章を追うごとに出会い、別れ、出産など人生における転機とも言えるような場面で、人間は傷つきながらも懸命に生きているのだと感じることができます。
人の暖かさに涙する小説です。
人間失格
出版日:1952年10月
作者:太宰治
出版社:新潮文庫
人を愛すること、食を楽しむこと、友人と楽しく会話をすること、人として当たり前の幸せを理解できない主人公の葉蔵は、自分だけ変わっているのではないかと、幼少期より心を痛めていました。そして、葉蔵は自分を繕って生きていくことを誓います。1度は幸せな結婚をした葉蔵ですが、あることをきっかけに精神が崩れ精神病院に収監されることになります。
誰もが知ってる有名な一冊ですよね。
自分が信じていたものに裏切られたショックさや人の孤独が描かれた小説です。
価値観が覆されるような太宰治の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
イカロス・レポート
出版日: 2014年7月
作者: 竹田真太朗
出版社:講談社
理系大学生の基樹は、まさに非モテ男子です。平凡な生活を送っていた基樹は友人の寅泰からの「上手く飛べば、モテる」という一言をきっかけに鳥人間コンテストを目指すことになりました。弱小航空研究会で繰り広げられる、青春物語です。
恋愛小説ではありませんが、沈んだ気持ちを前向きにさせてくれるような一冊です。
モテるためにここまで頑張るのか!と大学生の熱い情熱に心が動かされることでしょう。
初恋温泉
出版日:2006年6月
作者:吉田修一
出版社:集英社文庫
高校生の同級生で初恋の相手である彩子と結婚した光彦。結婚後、彩子を幸せにするために懸命に働き、飲食店を4店舗のオーナーとなりました。
周囲からはいかにも夫婦円満に見えた2人ですが、温泉旅行に行くはずの前夜に彩子から離婚を突きつけられてしまうのです。
人の感情は目にみえるものだけでは計り知れないのですね。
人間関係に潜む闇や過去の自分への後悔、そんな感情とともに心がすっきりする感じも覚えるような内容になっています。
世界で一番あなたを愛する私からのメッセージ
出版日:2004年8月
作者: 浅野裕子
出版社:幻冬舎
忘れようとする気持ちと、思い出してしまう現実。そんな葛藤する日々を過ごす人の送る暖かい言葉がつまった一冊です。見開き2ページに、書かれているメッセージに最後まで涙がとまりません。
失恋後の辛い気持ちを押し殺してしまう人も多いのではないでしょうか。
とくに男性は、落ち込んでいる姿はあまり見られたくないものですよね。
自分の気持ちに素直になることで、失恋からの立ち直りは早くなります。
そんな素直な気持ちにさせてくれるような一冊です。
100回泣くこと
出版日:2007年11月6日
作者: 中村航
出版社:小学館文庫
藤井は会社員4年目を迎えた 年に佳美にプロポーズし、同棲を開始することになりました。1月になり寒さが増してきたころ、佳美が体調を崩し精密検査の結果、卵巣ガンであることが発覚し治療を開始することになります。
しかし、治療の甲斐無く佳美は、静かに息を引き取りました。残された藤井は、守れなかった佳美との約束を果たします。
後悔しても仕切れない気持ちを誤魔化すように、生きる藤井の姿に胸が暑くなります。
大切な人を亡くした気持ちは共感できる部分が多くあるかもしれません。
前を向こうとするあなたの背中を押してくれるような一冊です。
女性目線の失恋にまつわるおすすめ小説10選
次にご紹介するのは、女性にむけた失恋小説です。
何も手につかない時には、小説の世界にどっぷり浸かりましょう。
失恋のおくすりの様な小説を集めました。
くまちゃん
発行日:2009年3月
作者: 角田 光代
出版社:新潮文庫
フリーターのゆりえは、リゾートバイトで知り合った英之とすぐに同棲を始めます。ゲーム会社に就職したゆりえは、仕事をきっけかに長年ファンだったミュージシャンの槇仁と出会い、英之と別れ槇仁と付き合い始めます。
しかし、槇仁の祖母のような存在だという林さよりの存在に苦しめられるのでした。
自分で決断した女性の力は強いと感じさせられる小説です。
1人の女性の失恋から立ち直りまでが描かれており、共感とともに勇気をもらえることでしょう。
落下する夕方
発行日:1996年
作者: 江國香織
出版社:角川文庫
8年付き合っている梨果と健吾。ある日、突然健吾は梨果に別れを告げました。
理由は、他に好きな人ができたからでした。健吾の好きな女性とは、華子といういかにも普通の女性。
そして、華子は梨果の家に上がり込み、梨果とともに生活を始めます。ここから奇妙な3角関係が始まります。
異常な3角関係ですが、好きな人の近くにいれるならばと望んだ関係に心が苦しくなります。
しかし、読み進めていくうちに、なぜか素直に気持ちになれるような作品です。
ホリー・ガーデン
発行日:1994年9月
作者:江國香織
出版社:新潮文庫
高校の同級生の果歩と静枝。果歩は過去の辛い恋愛で、未だに人に心を閉ざしたままであった。そんな果歩のことを心配する静枝。静枝には不倫関係にある男性がいる。そんな2人が恋愛を通して感じるものとは。
女性の心情をリアルに描いています。
過去の恋愛を引きずったまま、年月を重ねてしまう女性も多いのではないでしょうか。
今ある現実に目を向けること、そして、それが新たな幸せに繋がっているのだと実感できるような小説になっています。
阪急電車
発行日:2008年1月
作者:有川浩
出版社:幻冬舎
阪急電車の宝塚線の8駅を舞台に様々なカップルの人間模様を小説にしています。
特に誰が主役というわけではなく、婚約破棄となったOLやDV彼氏と別れる決意をした女子大生、経験値が豊かな老婦人など、女性の人生を多方面の視点から描かれています。
別れた相手を許せない感情に陥ることもあるでしょう。
そんな感情は自分を苦しめるだけ。早く手放したほうが良いのです。
様々な人間関係を通して、人生におこる出来事はすべて必然であり、受け入れることの大切さ知ることができます。
流れ星が消えないうちに
発行日:2006年2月20日
作者:橋本紡
出版社:新潮社
奈緒子には巧とい恋人がいます。しかし、奈緒子は事故で亡くなった元恋人・加地のことを忘れらずにいました 。
そんなある日、佐賀県に住んでいた父が家出をし奈緒子の家にやってきました。その理由を聞くことなく、一緒に過ごし始めた奈緒子。
元恋人・加地の死をきっかけに現実から目を背けてきた奈緒子ですが、加地の言葉を思い出し前を向く決意をします。
失恋した後には絶対に読んで欲しい恋愛小説です。
人には誰しも忘れられない人の存在があります。
しかし、そこで立ち止まるのではなく、胸に抱きながらも強く生きて行こうと思えるような内容になっています。
愛しすぎなくてよかった
発行日:2001年1月
作者:内館牧子
出版社:講談社
OLのなつみは結婚願望のない恋人と別れることになりました。
悲しみに暮れる彼女は海外留学をすることにします。自分自身を輝かせるために、そして男性から魅力を感じてもらえるために、なつみの奮闘が始まります。
別れたあとには自分には何も無くなってしまったように感じるかもしれません。
でも、自分の人生は自分で切り開くことができるのです。
あなたの行動次第で、どんな幸せの手にいれることができる!
そんな勇気がもらえるような一冊です。
夏の裁断
発行日:2015年8月
作者: 島本理生
出版社:文春文庫
小説家の千紘は、過去にレイプさせた経験を持つ。そんな千紘の前に現れたのは、編集者の柴田でした。
自由奔放な柴田に振り回された結果、千紘はあるパーティーで柴田の手をフォークで刺してしまいます。
療養のために鎌倉にある古民家で祖父の残した書籍を次々に「自炊」する千紘は、次々に現れる男性との交流を通して自分の苦悩から解放されていきます。
変えられない過去に苦しむのあれば、未来に目を向け生きていったほうが希望がある。
この小説のなかには、そんなメッセージが込められているのかもしれません。
ナラタージュ
発行日:2005年2月28日
作者:島本理生
出版社:角川書店
高校時代の恩師である葉山からの誘いを受けた泉は、葉山が顧問を務める演劇部の手伝いをすることになります。
そこで、再開した小野と付き合うことになった泉でしたが、実は高校時代から葉山に特別な思いを寄せていました
しかし、葉山には妻がいます。葉山との関係を諦め会うことのない2人でしたが、数年後、葉山の本当の思いを知り涙を流すのでした。
人には必ず忘れられな人がいますよね。
そんな人を再開したときの一瞬の幸せと、辛すぎる現実に胸が苦しくなる一冊です。
きみはポラリス
発行日:2007年5月20日
作者:三浦 しをん
出版社:新潮文庫
どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛…言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。
けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている――。(作品紹介より引用)
男女の様々な関係を通して、恋愛とは何か、人を愛するとは何かを考えさせてくれるような一作です。
短編小説なのでとても読みやすく、読み終わったあとには気持ちがホッとするような感覚になります。
何も考えられない失恋後に読みたい恋愛小説になっています。
私の男
発行日:2007年10月30日
作者: 桜庭一樹
出版社:文春文庫
津波によって家族を亡くした10歳の花は、親戚の淳悟に引き取られることになりました。
孤独の花と、花の出生の秘密を知っている淳悟は異常とも思えるほどお互いに求めあいます。
2人でいるために手段を厭わなかった花ですが、最後に選んだのは淳悟ではありませんでした。
孤独を抱えた男女が周りからは理解しきれない絆で結ばれる様子が描かれています。
大人になった花の心情がリアルに表現されており、人と繋がっていることの儚さを感じることでしょう。
まとめ
失恋は、人を強くさせてくれるものです。落ち込む気持ちは、悪いことではありません。
現実が受け入れられるようになるまで、向かい合う日々がこれからのあなたの幸せに繋がっていることでしょう。
小説の世界に浸りながら、あなたの失恋話が笑いながら話せる日がくると良いですね。